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    ※※※ 熱いおやじのこころ紀行 ※※※

       ※※イラクのことを考える※※

          vol.16 2003/12/4
       http://www/kirei-ni.com/

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             北風と太陽
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∞∞ 太陽の話∞∞
 NGO代表の大西氏が語っていたイラクへの支援策
には深く共鳴した。
 イラク復興は今後数年間を要する。各国はそれぞ
れの得意とする分野が必要とされる時に支援してい
くのが良い。
 今日本が支援を急ぐべき時なのか、すぐにしなけれ
ばならない支援が自衛隊派遣なのか。
慎重に討議検討すべきとの内容だった。

∞戦わずして勝つ方法∞
 例えば、イラクでは米軍侵攻により勉学の場を奪
われ、国の将来に失望した多くの若者が反米テロ組
織(ゲリラ?)に参加し、ゲリラを下支えしている。
その若者たちを勉学の場に引き戻すことで、ゲリラ
の勢力を弱体化するのも一策と大西氏は説く。
何十年もかけてアラブ諸国に築きあげてきた我が
国への親近感や信頼を、自衛隊派遣に依って失うこ
とも危惧していた。 同感。

 この話を聞いてイソップ童話の太陽を思い浮かべた。
説得力があり「そうだ。そうでなければならない。」
と頷くばかりだった。
現状のイラクで最良の戦略は「ゲリラと国民を分断
する」こと。そのために、政府はイラクの修羅場で命
がけの活躍している、NGOの人たちの意見を傾聴する
度量を持つべき。
 住民の協力が得られなくなれば、ゲリラ活動は沈静
化できるから。

∞北風の話∞
 何が何でも自衛隊をイラクに派遣すると言う。
「大量破壊兵器を使わせてはいけない」ということで
米英のイラク侵攻を支持した。そしてイラクはゲリラ
戦になりベトナム化している。戦争はまだ終わってな
いのだ。
 それなのに「イラク国民のための復興」という名目
で自衛隊を派遣するという。ブッシュ大統領の顔を伺
っているだけではイラク国民のためにはならないはず。
 今自衛隊を派遣しなければ
「国際協調に参加できない」
「テロに屈したことになる」
「イラク石油の分け前にあずかれない」等と政府は
国民を脅しているように思える。
 石油を求めて南進した太平洋戦争を思い起こせば、
「石油は鬼門」のはず。
 「日本の特技は何なのか」考えてみると良い。
それが軍事力ならばイラクのために今すぐに、軍事力
で参加すべきかも知れない。
 日本の特技が教育、医療、工業等ならば、それをも
って支援すべきTPOを考えるべきと思う。
 世の中には太陽政策の通用しない相手も存在するわ
けで、太陽政策が全てとは思わない。
 しかし、私たちがイラク問題に参加するに際し、
「太陽の役割」を模索し尽した後、「北風の役割」を
考えるべきと思う。


      
        

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